こんにちは。山好きナイロン小物作家のはーこです。
今回は長野・北八ヶ岳エリアの麦草峠を起点に、茶臼山・縞枯山・三ツ岳・北横岳・大岳・双子池をめぐる周回ルートを歩いてきました。
距離15.8km・累積標高±1,094m・標準コースタイム約8時間。縞枯現象、アルプスを一望する大展望、ゴロゴロの岩場、静かな池と、北八ヶ岳の見どころをぎゅっと詰め込んだような、変化に富んだコースです。
この記事では、コースタイム・駐車場・アクセス・ルートの様子をまとめています。「北八ヶ岳を周回ルートでがっつり歩いてみたい」という方の参考になれば嬉しいです。

ここがよかった!3つのポイント
① 縞枯現象を間近で見られる
縞枯山では、シラビソなどの針葉樹が縞状に立ち枯れる「縞枯現象」を間近で見られます。縞枯山という山名自体がこの現象に由来するほどで、北八ヶ岳はこの現象が特に顕著に見られる場所として知られています。

② 茶臼山展望台からの大展望
茶臼山(2,384m)の展望台からは、南八ヶ岳・南アルプス・中央アルプス・御嶽山・乗鞍岳・北アルプスまで見渡せる大パノラマが広がります。スタートから1時間ほどでこの景色に出会えるのが、このルートの嬉しいところです。

③ 岩場・稜線・池と、次々に表情が変わるコース
三ツ岳のゴロゴロ岩場、北横岳の歩きやすい稜線、雨池の広大な水面。コースが進むごとに山の表情がガラッと変わるので、長丁場でも飽きません。距離や累積標高の数字以上の達成感があるコースです。

基本情報

- 山名:茶臼山(2,384m)・縞枯山(2,403m)・三ツ岳Ⅰ〜Ⅲ峰(2,337m、2,360m、2,374m)・北横岳(2,480m)・大岳(2,381m)
- エリア:長野県(北八ヶ岳エリア)
- 日程:日帰り
- 歩行距離:15.8km
- 累積標高:のぼり1,094m/くだり1,095m
- 標準コースタイム:約8時間(休憩含まず)
- 実際の行動時間:9時間52分(休憩1時間32分含む)
- ルート:麦草峠→茶臼山→縞枯山→雨池峠→雨池山→三ツ岳(Ⅰ〜Ⅲ峰)→北横岳(南峰・北峰)→大岳→双子池→雨池→地獄谷→麦草峠(周回)
- 駐車場:麦草峠公共駐車場(無料)
- トイレ:麦草峠駐車場(100円)、北横岳ヒュッテ(100円)、双子池ヒュッテ(有料)
アクセス情報
車の場合
国道299号(メルヘン街道)で麦草峠へ。麦草峠公共駐車場(無料)を利用します。人気の駐車場で台数に限りがあるため、早めの到着がおすすめです。

公共交通機関の場合
茅野駅からバスでアクセス可能ですが、本数が少ないため事前に時刻表の確認をおすすめします。
登山ルートとコースタイム
登山ルート
麦草峠→茶臼山→縞枯山→雨池峠→雨池山→三ツ岳(Ⅰ〜Ⅲ峰)→北横岳(南峰・北峰)→大岳→双子池→雨池→地獄谷→麦草峠(周回)
コースタイム
標準コースタイム:約8時間(休憩含まず) 実際の行動時間:9時間52分(休憩1時間32分含む)
08:06 麦草峠公共駐車場 スタート
08:21〜08:25 大石峠
08:32〜08:39 中小場
08:59〜09:13 茶臼山
09:35〜09:47 縞枯山展望台
09:55〜10:05 縞枯山
10:19〜10:22 雨池峠
10:38〜10:43 雨池山
11:03〜11:54 三ツ岳(Ⅰ峰〜Ⅲ峰)
12:17〜12:28 北横岳ヒュッテ
12:32〜12:41 北横岳南峰
12:41〜13:03 北横岳北峰
13:36〜13:53 大岳
15:04〜15:15 双子池ヒュッテ
17:36〜17:43 地獄谷
17:58 麦草峠公共駐車場 ゴール
ルートの様子
麦草峠〜茶臼山
麦草峠の登山口からスタート。木道歩きからはじまり、苔むした岩が点在する北八ヶ岳らしい森の中を進みます。大石峠・中小場を経て茶臼山へ。序盤から登りが急で、いきなり息が上がります。

茶臼山の山頂は樹林に囲まれていますが、少し進んだ展望台からは南八ヶ岳・南アルプス・中央アルプス・御嶽山・乗鞍岳・北アルプスまで見渡せる大パノラマが広がります。

茶臼山〜縞枯山
茶臼山からいったん下り、登り返して縞枯山へ。途中の縞枯山展望台では、大きな岩の上を歩き、ダイナミックな景色が広がります。

縞枯山の山頂標識は登山道沿いの目立たない位置にあり、見落としやすいです。(私は一度通り過ぎて戻りました)。縞枯山からの下りはかなりの急坂で、下りきって振り返ると斜度のすごさがよくわかります。

雨池峠〜雨池山〜三ツ岳
雨池峠まで下り、雨池山へ登り返します。雨池山展望台からは北八ヶ岳ロープウェイが見えます。
そして、このコースの核心部・三ツ岳へ。Ⅰ峰からⅢ峰まで、大きな岩がゴロゴロと積み重なった岩場が続きます。鎖場もあり、手も使いながら三点支持で慎重に進みます。岩場が苦手な方は時間に余裕を持って臨んでください。私も岩場が苦手で、コースタイムよりだいぶ時間がかかりました。


三ツ岳〜北横岳
三ツ岳Ⅲ峰を過ぎて北横岳の登山道に合流すると、道は一転して歩きやすくなります。北横岳ヒュッテ(トイレ100円)を経て、階段を登りきれば北横岳です。

南峰(2,472m)・北峰(2,480m)からは蓼科山をはじめ、ぐるりと展望が広がります。

北横岳〜大岳〜双子池
北横岳から大岳方面へ。大岳分岐の先に倒木がありますが、乗り越えれば問題なく通過できます(※2026.5.25現在の状況です)。大岳山頂からは蓼科山がきれいに見えます。

大岳から双子池までの下りは、このコースで一番歩きにくい区間でした。苔で滑りやすい木の根、大小の岩が連続し、ペースが上がりません。実際、私たちもこの区間でコースタイムを大きくオーバーしました。時間に余裕を持った計画をおすすめします。

途中、樹間から双子池が見えるとほっとひと息。双子池ヒュッテに到着すると、静かな雄池・雌池が出迎えてくれます。

双子池〜雨池〜地獄谷〜麦草峠
双子池からは長い林道歩き。単調な道が続きますが、ようかんでこまめに補給しながら気持ちをつなぎました(この日の行動食はようかん3種を食べ比べ。詳しくは別記事で紹介予定です。)

雨池に着くと景色が開けます。標高2,000m超のこの場所に、これほど大きな池があることに驚かされます。雨池は八ヶ岳エリアで白駒池に次ぐ大きさといわれていて、池越しにこの日歩いてきた山並みを振り返ることができます。

雨池から木道と林道を歩き、最後に立ち寄ったのが地獄谷。窪地に雪が残り、近づくと空気がひんやり。時間が止まったような独特の雰囲気がある場所です。登山道から赤印を西に5分ほど入った場所にあります。

茶水ノ池を過ぎれば、麦草峠の登山口に到着。日没前に無事下山できました。
おすすめの休憩スポット
- 茶臼山展望台:序盤の頑張りどころを越えた先の大展望。最初の休憩に最適
- 縞枯山展望台:縞枯現象を眺めながらひと息
- 北横岳北峰:行程の中間点。展望を楽しみながらしっかり休憩を
注意点

- 標準コースタイム約8時間の長丁場です。日の長い季節でも早出を推奨します。私たちは8時出発で、下山が18時近くになりました
- 三ツ岳は岩場・鎖場の連続です。手袋があると安心。岩場に不慣れな方はコースタイム以上の時間を見込んでください
- 大岳〜双子池間は歩きにくく時間がかかります。エスケープしづらい後半に体力を残しておく計画を
- 体力や時間に不安がある場合は、北横岳までで切り上げる短縮プランもあわせて検討しておくと安心です
- トイレはすべて有料(100円〜)です。小銭を忘れずに。
- 双子池以降は長い林道歩きが続きます。行動食を多めに持っておくと気持ちが切れにくいです(おすすめの行動食はようかん。)
下山後の立ち寄りスポット
下山後は「弥ハル食堂」さんへ。もつ鍋でエネルギーチャージしました。約10時間歩いたあとの温かい鍋は染みわたります…!

今回の使用ギア
長丁場+岩場のある。私の愛用品の一部を紹介します。
ザック:YURENIKUI TU-KIN OYAMA
約10時間の行動でも背負い心地が安定していて、名前のとおり揺れにくいのが特徴。三ツ岳の岩場では手を使う場面も多いので、ザックが背中で揺れないことのありがたさを実感しました。
グローブ:PUROMONTE 指なしグローブ
三ツ岳の岩場では岩に手をつく場面が連続します。指なしタイプなら手のひらを守りつつ、指先は出ているので、スマホでの地図確認や写真撮影もグローブをしたまま可能。岩場のあるコースでは持っておくと安心です。
サングラス:goodr CIRCLE-Gシリーズ
樹林帯を歩くことが多いけれど、開けたところではサングラス必須です。
サコッシュ:Ha_co サコッシュ
ようかんや地図、スマホなど、歩きながら取り出したいものはサコッシュに。三ツ岳の岩場では体の前で揺れない位置に回しておくと邪魔になりません。約10時間の行動中、ザックを下ろさず補給できるのは本当に楽です。

まとめ
茶臼山・縞枯山・三ツ岳・北横岳・大岳・双子池の周回は、縞枯現象・大展望・岩場・池と、これだけ多彩な景色と地形を一度に楽しめるルートでした。
標準コースタイム約8時間としっかり歩きごたえがあり、距離や累積標高の数字以上の達成感があります。体力に自信のある方、北八ヶ岳を存分に味わいたい方にぜひ挑戦してほしい山行です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

▶︎ 登山の記録やHa_coの制作の様子はInstagramでも発信中です @ha_co.made.mountain

