【登山レポ】富士山の山小屋「上江戸屋(胸突江戸屋)」に泊まってみた|初心者にも安心なリアル体験記

富士山・上江戸屋に宿泊|初心者でも安心の山小屋体験 登山レポート

こんにちは!山好きナイロン小物作家Ha_coです。

2023年7月、人生で一度は行ってみたかった「富士山登山」に挑戦してきました!

今回の目的は「ご来光を見ること」だったので、富士山本八合目にある山小屋「上江戸屋」(通称:胸突江戸屋)に宿泊し、無事に山頂で美しいご来光を見ることができました。

でも、はじめての山小屋泊って不安が多いですよね。

「どんな設備?」「寝る場所ってどうなってるの?」「水は?トイレは?」などなど…

この記事では、

  • 上江戸屋のリアルな宿泊体験
  • 山小屋の設備・ごはん・寝床・トイレ事情
  • 初心者が安心して泊まるための準備
  • 実際の登山行程や予約方法
  • 2025年の最新登山規制

などを詳しくお伝えしていきます!

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上江戸屋(胸突江戸屋)のおすすめポイント3つ

実際に上江戸屋にとまってみて感じたオススメポイントは次の3つです。

  1. 山頂まで約80分!ご来光にぴったりの立地
  2. カーテン付きベッドで意外と快適なプライベート空間
  3. 丁寧な接客と案内で、初心者も安心

上江戸屋を選んだ理由

「ご来光を山頂で見たい!」と決めていたので、できるだけ山頂に近い山小屋を探していました。
いろいろ調べていくうちに見つけたのが「上江戸屋」。吉田ルートと須走ルートが合流するあたり、本八合目にある山小屋で、地図で見てもかなりいい位置!
「ここなら朝もそこまで早すぎずに出発できそうだな~」と思って予約サイトをチェックした時に、たまたま空いていたので、これはもう運命だと思って即予約しました♪

山小屋「上江戸屋」の基本情報

富士山・本八合目にある上江戸屋(通称:胸突江戸屋)外観
ご来光登山の拠点にぴったりな「胸突江戸屋(上江戸屋)」の外

山小屋から富士山頂まで「胸突八丁」と呼ばれる急登エリアがあり、通称「胸突江戸屋」とも呼ばれています。

• 所在地:富士山 本八合目(吉田・須走ルート上)

• 山頂まで:約80分

• 宿泊料金:曜日・時期によって変動(二食付き・素泊まり選択可)

• 予約方法:公式サイトからWEB予約

• 予約開始:例年5月ごろから

私は5月中旬に登る日を決めて、たまたま空いていた日をそのまま予約しました。素泊まりも可能ですが、私は荷物軽量化のため二食付きに。宿泊代金は、なるべくお釣りが出ないように、あらかじめぴったりの金額を用意しておくとスムーズですね。

登山コースとタイムスケジュール

須走登山口の入口
ここから登山スタート!さわやかでいい天気!

登山行程(2023年7月10日-11日)

登り:須走口 → 上江戸屋(宿泊) → 山頂(ご来光)
下り:山頂 → 御殿場ルート → 宝永山経由で下山

行程タイムスケジュール

• 10:30 須走登山口 出発

• 15:15 上江戸屋 到着・チェックイン

• 17:00 夕食

• 02:00 お弁当で朝食→出発

• 03:50 山頂到着

• 04:30 ご来光!

• 08:20 下山開始(御殿場ルート)

• 13:00 下山完了

山小屋の様子

山小屋(上江戸屋)の中の様子
カーテンで仕切られていて安心の空間

山小屋の中、寝るスペースはどうなっているのでしょうか。

長い3段ベッドが並んでいて、それぞれカーテンで仕切られていました。ある程度プライバシーが確保されていた印象です。

マットと寝袋が用意されていて、荷物は足元か枕元に置く感じです。靴を入れる袋は入り口で貸し出されます。

寝るスペースでの飲食は禁止されていて、たたみのあるところが飲食可能スペースになっていました。衛生的で快適に過ごせます。

「山小屋=ギュウギュウ詰めの寝床」というイメージがあるかもしれませんが、ここは意外と快適で驚きました!

上江戸屋のごはん(夕食・朝食)

胸突江戸屋の夕食
上江戸屋の夕食・ハンバーグとカレー

【夕食】:ハンバーグ+カレーの定食。

上江戸屋の夕食は、カレー付ハンバーグ定食です。山の上で温かいものをいただける幸せを噛みしめながら完食しました。ごはんがおかわり自由だったらもっと嬉しいけれど、こればっかりは仕方ないですね。

【朝食】:お弁当形式(唐揚げ・ウインナー・鮭など)

朝食はお弁当です。夕食の時に夕飯とともに机に用意されていました。中身は、「ごはん、唐揚げ、ウインナー、焼き鮭、ちくわ」で山のお弁当っぽい感じ。

このお弁当をいつ食べるか迷いますよね。

「登る前に食べる?頂上についてから食べる?」

結局、私は登る前にお弁当を食べて、エネルギーチャージしてから山頂を目指しました。つまり…午前2時という真夜中の朝食。しかしそんな時でも唐揚げをおいしく食べられる自分の身体に感謝。

実際山頂では風が強く、人も多いので、お弁当をゆっくり食べられる雰囲気ではありませんでした。

山小屋でのトイレ・洗面・歯磨きどうする?

富士山山小屋のトイレの案内板
トイレの使用には利用料がかかります。

トイレは宿泊者1回100円、一般利用者1回200円でした。

バイオトイレで、使用したトイレットペーパーはトイレ内のゴミ箱に捨てる形式。トイレ使用後の手洗いは3秒以内。水は貴重ということですね。

つまり水が自由に使えないので、ここで歯磨きをどうしたらよいのだろうか問題が勃発。そもそも基本的に山では歯磨き粉は使えません。(自然環境を壊してしまう可能性があるため)

そこでおすすめなのが、「飲める歯磨き粉」または「歯磨きシート+フロス」です。

歯磨き対策

• オーラルピース(飲める歯磨き粉)

クールで清涼感のあるミント味。飲み込んでも安全な歯磨き粉です。

• 歯磨きシート+フロス

表面は歯磨きシートでふきふき、歯間はフロスですっきり!

• 歯ブラシを持ち運ぶのには、Ha_coの「歯ブラシポーチ」がおすすめです。

富士山登山の最新ルール(2025年)※要チェック!

「富士山須走口で協力金を支払うブースの様子(2023年)」
2023年当時の須走口。登山道整備のための協力金ブースが設置されていました。現在はさらに規制や入山料制度が強化されています。

2024年から富士登山の規制が厳しくなっています。ルートごとに規制内容が異なるため、必ず最新の公式情報を確認してくださいね。

吉田ルート(山梨県側)

• 午後2時〜翌3時:ゲート閉鎖(山小屋宿泊者を除く)

• 入山料:1人1回4,000円

• 1日あたり登山者数:最大4,000人

須走・御殿場・富士宮ルート(静岡県側)

• 午後2時〜翌3時:山小屋宿泊者以外は入山不可

• 事前登録+eラーニング受講必須

• 入山料:1人1回4,000円

山小屋初心者さんへのアドバイス

はじめての山小屋泊って、楽しみ半分・不安半分だったりしますよね。

私自身も「寝られるかな…?」「寒くないかな…?」といろいろ想像してました。

そんな私が実際に過ごしてみて「これ知ってたらもっと安心だったかも!」と思ったことをまとめてみます。


静かに過ごすのが基本です!

山小屋は、いろんな登山者が一緒に眠る場所。

大部屋じゃなくても音は聞こえてくるので、いびきや物音が気になる人は耳栓とアイマスクがあると安心です。

(私はなくても寝られるタイプですが…笑)


コンビニ袋、思った以上にカサカサします!

ビニール袋の音って、普段気にならないのに山小屋の静けさの中ではけっこう響くんです😅

音が出にくい巾着やスタッフサックで荷物整理するのがおすすめです。

Ha_coの巾着XSが大活躍でした)


水はほんとに貴重!

手洗いは「3秒ルール」、歯磨きも工夫が必要です。

ウェットティッシュや水を使わない歯磨きグッズ(歯磨きシートや飲める歯磨き粉)は必携!

環境に配慮しつつ、清潔感もキープできます。


寒さ対策は本当に大事!

7月でも山頂の朝は4℃前後。ご来光を待ってる時間が一番冷えるので、

レインウェア・ダウンジャケット・ネックゲイター・手袋など、しっかり装備していくと安心です。

持って行ってよかったアイテム

▶︎ レインウェアは、雨対策だけでなく、風対策にもなります。私はモンベルのレインウェア、ストームクルーザーを愛用中です。

▶︎ ご来光待ちの山頂は風が強く、体感温度も低いため、ダウンジャケットがあると安心です。

▶︎軽くて全然かさばらないのに、蒸れずに保温してくれるので、登山にぴったり。

▶︎スマホ操作OKの手袋じゃないと、ご来光撮影が大変!この手袋はどの指でもスマホ操作ができてめちゃくちゃ便利です。

▶︎ゼリーやナッツなど行動食の持ち歩きを想定したサイズで作りました。

Ha_coのお菓子ポーチ

▶︎濡れても安心な撥水素材×メッシュで蒸れ知らず。山小屋泊だけでなく旅行や仕事場でも使えます。

Ha_coの歯ブラシポーチ

▶︎耳栓やアイマスク、小物の仕分けに。(カサカサ音対策にもなります。)

Ha_coの巾着袋たち:XS〜Lサイズまで4サイズ展開です。

▶︎ ザックは余裕を持って荷物が収まるサイズ感がオススメ(30L前後)

まとめ

上江戸屋から見る景色
上江戸屋から見る景色

富士山の本八合目にある山小屋「上江戸屋」についてまとめてみました。

  • 頂上までコースタイム80分で行けるという立地
  • 山小屋の雰囲気
  • 山小屋から見える景色

以上のことから上江戸屋は富士山のご来光登山にはピッタリの山小屋だと思います。

しかし頂上までの距離が短いということは、その分高山病のリスクが高まるということでもあります。また、1日目に五合目から本八合目まで登るのが大変という方もいると思います。そのような方は、上江戸屋より下にも山小屋がありますので、そちらもご検討ください。

また、今後ますます規制が増えていく中で、「ちゃんと準備して山に登る」ことが大切になってきます。しっかり下調べと準備をして、日本一の山「富士山」に登りましょう。

では、またー!はーこでした。

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